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DESIGNART TOKYO 2021

2021新作生地を取り入れた Talking about Curtains 佐藤未季さんデザインのカーテン『Finder(ファインダー)』を展示。作品のメイキング&インタビューをご覧ください。

色鮮やかな光が反射して、もう1枚のレースを染めること。影を落として、模様が2重になること。 風に揺れて柔らかな音を立てること。表情をやわらかく変化させるテキスタイルの魅力は、そこにある現象と一体です。 その一つひとつを切り取るファインダーを是非覗いてみてください。
東京を舞台に、世界中からアート、デザイン、インテリア、ファッションなど様々なジャンルのモノやコトが集結し、都内各所で多彩な展示を行う日本最大級のデザイン&アートフェスティバル『DESIGNART TOKYO(デザイナート トーキョー)』。

今年も、クリエーションバウマンでは、2021新作生地を取り入れ、佐藤未季さんデザインのカーテン『Finder(ファインダー)』を展示します。

Miki Sato

隈研吾建築都市設計事務所でファブリックデザイナー兼設計室長を務める傍ら、個人でTalking about Curtainsを主催する。
建築デザインと密接に関わりながら、様々なスケールでファブリックを設計し、身体的にも感覚的にも快適な、やわらかな環境デザインをされています。

作品タイトルと、それに込めたコンセプトや想いをお伝えください。
普段からスマホのカメラで小さな現象を撮るのが大好きで、カーテンがもたらす風景を、大きくて柔らかいファインダーで切り取ることが出来たら面白いだろうなと思い、「ファインダー」をタイトルにしました。

都市生活を送っていると、自然環境に触れる機会が限られており、日ごろから朝夕の空を眺めたり隣家のアンテナに留まる鳥や、自宅のベランダの鉢植えや、植え込みの植物や虫を観察したり、身の回りの小さな自然を楽しんでいます。

本作もその延長線上にあり、光や風の工合で表情を変える生地が、都市生活を潤す代償風景となるのではないかと考えました。

デザインや制作にあたり、どのようなアプローチをしたのですか?
新作のサンプルをお借りして、生地を組み合わせたり、風や光が当たるとどう振舞うか、その生地にどんな特徴があるかを観察したりしました。また、ショールームの模型を作り、実際の空間ではどう見えるか想像しながら、奥行を活かした配置、演出を検討しました。

難しい点やチャレンジしなければいけないことはありましたか?

今回はファインダーとなるカーテンをどう作るか、間口が小さく奥行きの長い空間に、どんな形のファインダーがあれば効果的か、模型スタディやスケッチをしながら悩みました。

生地を斜めに切って縫製することは通常はあまり行わないと思いますが、万華鏡を除いたときのようなワクワク感が出るような気がして、斜めにしてみました。

ぶっつけ本番の為、現場で何が起こるか予想することはいつも難しく、毎度学びがあるのもこのプロジェクトの面白いところです。

このプロジェクトを手掛け、どのような喜びを感じましたか。

スタッフの方にお話しを伺いながら、普段から蓄積しているぼんやりとしたアイデアを徐々にハッキリさせて、発見していくプロセスそのものと、それを形にして挑戦することは、私自身を成長させるこれ以上無い貴重な機会です。子供の頃に戻った様な自由でクリエイティブな時間を頂いています。

普段、どのような活動をされているのですか。
多くの時間は隈研吾事務所の業務に従事していますが、週末や通勤時間といった何気ない合間の時間で、カーテンについて考えを巡らせています。個人活動のTalking about Curtainsに依頼があればその作業をします。

あとは、子供がひとりいるので子育てです。平日はずっと保育園に任せていましたが、8月~9月の新型コロナ感染拡大によって、自宅で子どもと向き合う時間が多くなりました。

在宅で模型作業や試作などしていると、子どもも創作意欲を刺激されるのか、ハサミを使って見様見真似でカーテンの模型や、何やら色々作っています。そして私自身も子どもから影響を受けています。

小さな自然への視点は子どもからもらったものかと思います。

«私自身も子どもから影響を受けています。 小さな自然への視点は、子どもからもらったものかと思います。»
by 佐藤 未季

 

 

普段、どのような活動をされているのですか。
多くの時間は隈研吾事務所の業務に従事していますが、週末や通勤時間といった何気ない合間の時間で、カーテンについて考えを巡らせています。個人活動のTalking about Curtainsに依頼があればその作業をします。

あとは、子供がひとりいるので子育てです。平日はずっと保育園に任せていましたが、8月~9月の新型コロナ感染拡大によって、自宅で子どもと向き合う時間が多くなりました。

在宅で模型作業や試作などしていると、子どもも創作意欲を刺激されるのか、ハサミを使って見様見真似でカーテンの模型や、何やら色々作っています。そして私自身も子どもから影響を受けています。

小さな自然への視点は子どもからもらったものかと思います。

 

新しい課題に対しては、どのようにアプローチするのですか。
まずは図面やパースの他、コロナ禍では難しいこともありますが実際に現場を見せて頂きながら依頼主の話を伺い、どういったものが求められるか確認します。その上で何が出来るか可能な限り多角的に考え、様々な方法で試してみます。

手元にある生地で試したり、模型をつくってみたり、折り紙をしてみたり、スケッチしたり、写真集を眺めイメージを膨らませたり、時に本をめくって出会った文章から閃くこともあります。その後原寸のサンプルで確認して調整します。なかなか難しいですが、このプロセスになるべく時間をかけたいと考えています。

実際のお仕事で、クリエーションバウマンの生地をお使いいただいて、いかがですか。
以前スイス本社でアーカイブも見せて頂きましたが、膨大な種類の生地があり、それぞれの振舞いが違うので、そのバリエーションに驚くばかりです。クリエーションバウマンのデザイナーの方々が、色彩や素材感を大切にしながら、創作や研究に熱心に取り組んでおられるのが感じられ、間接的ではありますがコラボレーションしている様でとても楽しいです。

また、環境への配慮を怠らないところも、協働するうえで大変ありがたいと感じています。

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